建築・リノベ。今、思うこと。

 

 

 

 

 

みんなでつくる建築・リノベ。設計者とともにつくる建築・リノベ。の意義について、今、思うこと。

 

 

<みんなでつくる建築・リノベ>の意義は、なんといっても人との繋がりを深めてくれること。作りあげる一つの目標に向かって工事の作業を進めていくと、お互いが助け合ったりするようになる。

普段、人とつながる機会は、飲み会やイベントなど日常にたくさんあるようでいて、浅い付き合いになりがちだったりするものだ。

しかし、<労働>を伴う建築・リノベは、一歩進んだ繋がりをつくることができるように思う。<労働>をみんなで楽しんでこそ助け合い、<労働>を伴う分、その経験は、記憶だけでなく、体にも刷り込まれるのである。

 

次に、建築・リノベをするからには、最終的なできあがりだってクオリティを高めたいって誰しも思う。そこで必要なのは、よい設計。<設計者とともにつくる>と、設計段階での学びもできる。どんなよい建築・リノベも、よい設計があって成り立つのは、間違いないところ。自分で本などで学ぶのもよいことだが、一緒につくることで、設計のことも工事のことも学ぶ。そして、できれば、クリエイティブなものが存在するとよい。

 

 クリエイティブな目標があるものは、人を高揚させる。刺激を与える。つまり、場が、盛り上がるからである。

 

最後に、建築・リノベは、自分だけのものという感覚でつくるのでは、少し寂しい。どんな建物も街の景観をつくり、街で作られたエネルギーを消費し、街へCO2を排出している。社会と無関係でない以上、社会のために何かできることはないかも合わせて考えられると、よりいい。社会や街によいことをしている建築・リノベは、印象よく映り続け、未来的な建築・リノベであるように思うのである。建築・リノベもその人自身の佇まいや振る舞いと同じであることを少し配慮できれば、時代を経ても、廃れない、持続的な建物を生みだすと・・・震災が起きると、助け合える日本人には、それはできるはずだと・・・今、思っている。