建築と罪悪

建築する事は、環境を破壊する行為になってしまう。環境に負荷を与えずに、建築する事は、無理な話なのである。だから、できるだけ小さい負荷でつくるように考えたいといつも思う。

ロースの、装飾と罪悪は有名な話であるけれど、建築と罪悪というのが、現代のテーマなのでしょう。

もっとも誠実な人であれば、建築する事をやめるでしょう。

だから、辞められない自身は、不誠実であるという事になる。

 

今日、新築予定の土地の水たまりに、トンボが産卵しておりました。

「ここじゃだめだよ」とトンボ語でもしゃべる事ができたらいいのに。

 

不誠実な私は、自身の罪悪感と闘いながら、新たな時代の建築を考える。また、来年、トンボが家のどこかに飛んできてもらえるようなささやかな場所は、残したい。