DIYを学ぶ

DIYを専門家とともにつくることで、次元の違うことまで自分で行うことができたりします。

 

DIYというと、小さな家具をつくってみたり、棚をつくってみたり、塗装をしてみたり。と言った簡単なレベルをイメージするのではないでしょうか。

それは、それでよいです。

 

しかし、専門家と一緒につくる。そして、学ぶと、一気に世界は変わります。

 

例えば、外壁塗装やメンテナンスの材料の選定や方法や道具を知り、自分で直すことができる。

例えば、断熱材が入った扉をつくることができる。

例えば、壁を曲面にして、しっくい壁をつくることができる。

例えば、解体した廃材を、デザインされた廃材壁とすることができる。

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つまりイメージを具体的に、どうやってつくればいいか導くことができるのです。

適切につくる材料、つくり方を指導されれば、誰もができるようになります。

 

そうして学んだ後は、自ら次元を変えたチャレンジができるようになる。あるいは、相談する相手ができるので、困った時DIYする事ができる範囲が格段に変わる。

 

100年前は、自分の周りには、いつでも信頼できる専門家がいた。地域やご近所で助け合う社会が存在していたのです。しかし、高度経済成長時代以降、家は買うもの、ローンを組むものという具合に刷り込まれているように思います。

 

これからの人口減少の社会には、いつでも相談できる信頼できる専門家が近くにいることが、いつ会社ごとなくなるか分からない保険や保証などを得ることよりも大切なのではないでしょうか。

 

つい最近、知り合いの方からこんな相談がありました。

U氏「冬寒いから、どうにかならないかな?」

専門家(私)「窓を変えることです。屋根や外壁よりも窓から熱がもっとも逃げるんです。例えば、インナーサッシ(二重窓)をつける。という方法が一般的に多いです。」

U氏「高いのかな?」

専門家(私)「窓枠に奥行きが7~8センチくらいないと、そこから直さなきゃなので、高くなるかもですね。ガラスだけを真空ガラスに替える方法やハニカムサーモスクリーンをつけるという方法もありますよ。」

U氏「高いのかな?」

専門家(私)「それなりにはかかりますよ。では・・・・ツインカーボでDIYするというは、どうですか。これは、圧倒的に安いです。1/10くらいの値段ですし、両面テープやカッターで作れます。」

U氏「これなら、自分でもできそうだ。DIYしてみよう!」

 

とてもうれしそうでした。私は、その方から、いろんな事を教えていただいたこともあり、恩返しができたことがうれしかった。そして、この件で、人間関係が近づきました。

 

多分、こういう事が大切なんです。こういう事が豊かになるんです。

 

 

1枚目:断熱材を入れた内部の建具をDIYしてます。大概、既製品の建具に、断熱材は入っている事はありません。入っている断熱扉は、極端に高価で手が出ない。しかし、自分でつくることはそんなに難しいことでもありません。この時は、周囲にゴムをしこんで、遮音性や気密性もあげました。

2枚目:外壁に友人たちが助け合いながら木の廃材を張っています。ビスは使っていません。張り方とデザインの方針だけを伝え、積み木で遊ぶ子供のような感覚で遊びながら1日で張りました。

よく使用されている断熱材ほどは、性能はありませんが、木だって厚みがあればあるほど断熱性能があがるんです。

3枚目:曲面の壁は、曲がる合板を選択しました。つくる材料、作り方さえわかれば、誰でも曲面壁のしっくい壁をつくりあげることもできます。

4枚目:しっくい塗りは、泥遊びをする子供のような感覚になります。おしゃべりするうちに初対面でも仲良くなれます。しっくいの壁もつくっていますが、同時に人とのつながりをつくる事になっている事は、忘れてはいけない点です。

5枚目:ご近所さんと子供とDIYしてる様子。子供と遊ぶのにDIYはとてもよい教育になるのではないでしょうか。DIYは、遊びと教育が共存するいい機会だと思います。