夫婦と子供2人。そして義母様5人の2世帯住宅の建て替え。
屋外の吹き抜けと屋内の吹き抜けをつくり、個室が孤立しないように配慮しました。
特に、玄関回りは、45度ルーバー縦軸回転木製扉でプライバシーを守りつつも、義母様のお部屋と緩やかにつながり孤立しないように、開放的な場所となるようにつくりました。
構想から工事が完成するまで、約2年。
内部の仕上げは、クライアントのご家族とご友人で、約2か月かけ丁寧に仕上げました。
とても、とても大変だったと思いますが、言葉に置き換えにくい感覚も、それぞれにあったことでしょう。
家を「買う」のではなく「つくる」という感覚は共有でき、目には見えない部分のストーリーや子供たちへの教育的意味合いも多くつくれた家づくりになったように思います。
敷地は300㎡。建物は140㎡あり、成長していく余地も残したまま、新たな生活がスタートしました。
クライアント様は、私の提案を大きな心で見ていただき、たくさんの良い提案を楽しみながらできました。
私の人生の中で、決して忘れることはない建物が、またひとつできた事をうれしく思うとともにチャンスを与えて頂いた事に心から感謝致します。
人生は、クリエイティブに楽しみたい。壁はクリエイティブに乗り越えたい。
上尾の空に、鳥が空高く羽ばたいていくのが見えました。
建物周辺を散歩すると簡素な感じの家が多くありました。この家も同様に、小さな佇まいが壊すのがもったいないほど、好きでした。ほんとはね。
なので、どことなく、そういった簡素さも感じる家にしたいと思いました。
ほんの一部のDIY風景です。
蜜蝋ワックス塗、寒冷紗張り、塗装下地パテ、塗装仕上げパテ、
養生、サンディング、クレイ塗装、EP塗装、しっくい塗、タイル張、タイル目地詰め・・・
ちょっとやり過ぎかなとも思いますが・・・。時間をかけながら、丁寧に仕上げ作業をしました。
お子様も初めは、何故こんなに大変な事をやるのか理解できなかったと思いますが、全貌が見えてくると、その既成概念は壊れ、お母さまへ感謝の言葉を伝えたそうです。
お子様がやりきった姿を見れた事は、私もうれしかったです。
あまりうまく撮影できませんでしたが・・・。ご参考になれば幸いです。